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ハンガリー料理レシピ【第2回】ヨグルトシュ・ラコット・クルンプリ

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101012-1.jpg
イシュトバーン君の第2回ハンガリー料理です。ホクホク美味しそうなジャガイモ料理!日本は今年はなかなか暑さが和らぎませんが(今日も半袖!)、寒くなるのが楽しみになるお料理です♪
では、ここからハンガリーの由美さんのレポートです。


【イシュトバーン君のハンガリアンキッチン】
第2回ヨグルトシュ・ラコット・クルンプリ イシュトヴァーン風(Joghurtos Rakott Krumpli István módra)

■ 材料(5~6人分 25㎝×34㎝角型使用)101012-2.jpg
*ジャガイモ・・・・・2㎏
*卵・・・・・10個+卵黄1個分
*コルバース(詳しくは下記参照)・・・・・500g~750g
*クリーミーなヨーグルト・・・・・450g
*チーズ(詳しくは下記参照)・・・・・300g
*乾燥マジョラム・・・・・大さじ2~3
*ディジョンマスタード・・・・・大さじ1くらい
*塩・・・・・小さじ1
*黒コショウ・・・・・適宜
*バター・・・・・(型塗り用)
みなさま、こんばんは。
今夜のメニューであるジャガイモの重ね焼きは、泣く子も私も黙る重ね焼き。
これを食べたら、先ほどまでの悩みがウソのようにどこかへ飛んでいってしまいます。
悩みのないところへ食べたら、「なぜ、こんなにおいしいんだろうか?」と、むしろ悩みが発生してしまいますね。
通常サワークリームを仕上げに使うところ、イシュトヴァーン先生のアレンジは、ヨーグルト風味。
しかもチーズたっぷり。
この「たっぷり」って、いつも思うことですが、特別感があってたまりませんねぇ。
どれだけたっぷりかは、あとの写真でお楽しみに♪
 
ふふふっ♪♪
まぁ、とにかく作ってみて下さい♪♪♪
 
今回は材料を下ごしらえしたところから、説明を始めま~すっ。

 
≪作り方≫
 
101012-3.jpg1)
*ジャガイモ・・・皮つきのまま、芯の固さが残らないように茹でます。皮をむいたら、7㎜くらいの輪切りにし、全量を三等分しておきます。
*卵・・・固ゆでにして殻をむき、これも輪切り。 全量を二等分しておきます。
*ヨーグルト・・・卵黄、塩、黒コショウ、ディジョンマスタードを加え、よく混ぜ合わせておきます。(ヨーグルトがゆるいようなら、固めになるように、サワークリームを加えて調節)
 
*チーズ・・・トラピストチーズを細目に摩り下ろしておきます。
ハンガリーで日常に食べられるこの固形チーズは、クセが無く、クリーミーながらも淡泊な味わい。塩気も薄めで、料理に使ってもしつこさがありません。入手可能な範囲で、このようなタイプを探してみて下さい。
*コルバース・・・パプリカの風味が効いている、ハンガリー特産サラミ。
表面を覆っている薄皮をむいて、5㎜くらいの輪切りにし、全量を2等分しておきます。
写真向かって左・少しオレンジがかった色のサラミは、半生タイプ。
写真向かって右・濃い色のサラミは完全に燻製されたタイプです。
こちらでは、棒状のものを好みの厚さに切って使います。薄くスライスされたものしか手に入らない場合は、それで代用して下さい。その場合は、分量に書いたグラム数よりも、きっと少なめになりますね。
また、普通のサラミ、ソーセージなどで代用してもかまいません。その場合は、ヨーグルトに粉パプリカを混ぜてみて下さい。こちらでも地方によっては、このようにするところもあります。
 
*マジョラム・・・これを忘れずに! ”イシュトヴァーン風”に必須アイテム♪

101012-4.jpg2)
あっ、そうそう!容器を開けてから、フタの裏についているヨーグルトを、きちんと味わうことも忘れずにっ!
なんてわけないんですけど、先生が私の肩を肘で突いてくるから、ふと見ると、
「ふふふんっ♪ おいしいっ♪ ボクだけのだよ」 って。
 
ニコニコって、自慢らしい。
ね、先日26歳の誕生日を迎えたイシュトヴァーン先生でありますよ。。。。。


101012-6.jpg3)
さて、材料を重ねてゆきます。薄くバターを塗っておいた型に、まずはジャガイモ。底面全体に並べます。ここに隙間があっても大丈夫。

101012-7.jpg4)
次にコルバース(サラミ)

101012-8.jpg5)
その次に茹で卵

101012-9.jpg6)
マジョラムを振りかけてから、またジャガイモを・・・という作業をもう一度繰り返し,
一番上は、ジャガイモで終わらせます。つまり、ジャガイモだけ3段、卵とコルバースは2段です。
 
 注・以上の手順で作ってから一夜明け、先生から訂正事項:
「昨夜は(緊張気味で←助手の推測)間違ってしまったけれど、マジョラムは必ず”コルバース(サラミ)の上にかけて下さい。味が良くなるから、絶対にコルバースのう・え・ねっ!!!」
↑↑ 書き忘れないように、300回くらい念押しされました。
初対面から間もない私たちのあいだに(というか、先生から私への)ゆるぎない信頼感は、残念ながらまだ生まれていないようです。
 
ハイハイ。
皆さん、マジョラムはコルバースの下・・・あ、違った、コルバースの上ですからね~~。

101012-10.jpg7)
材料を重ね終えたら、あらかじめ調味料たちを混ぜておいたヨーグルトを、表面全体にかけ回します。
 
101012-11.jpg8)
そのあとに、たーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっぷりの、おろしチーズです♪
振りかけながら、そして振り終えてからも、
  
「もう大好き、ホントに大好きトラピストチーズ」って、
 
しみじみと私に訴える先生。え、もしかして、涙目?(うそうそ・笑)

101012-12.jpg9)
200℃のオーブンで焼くこと20分くらい。 
周りに焼き目がついてきたあたりで完成~~♪チーズはとろり~~んと溶け、中もジューシーな仕上がりです。

101012-13.jpg重ね焼きといっても、盛り付ける時に形を崩すのがハンガリー風。
 
主食とおかずが一緒になったような一品なので、これだけでも十分にお腹がいっぱいになりますが、お好みでパンを添えても、どうぞ!

さてここで、あらためてイシュトヴァーン先生ご自身からの自己紹介です♪
101012-14.jpg『ロヴァーク・イシュトヴァーンと申します。ブダペストで建築設計の仕事をしている26歳です。
20歳の頃から本格的に料理を始めました。作ることがとても好きで、料理は息抜きになりますね。
ハンガリー料理はもちろんのこと、イタリア料理も好きで作ります。
時間があればお菓子作りもしますよ。 
日本の皆さまに、僕の作る料理を喜んでいただけますように!』

そうそう、(自己満足な)おまけの写真。
101012-15.jpg今夜の先生ご選定、セレムレイ・ワイナリーの白ワイン、ピン・ノワール。
「(赤として知っている品種だけど)あれ、白だ?」という理由で選んだとか。
セピアな雰囲気のボトルとピンクのダリアを一緒に撮ったら、なんとなく可愛かったもので。
*おしまい*

クリーミーなヨーグルトというのは日本では入手が難しいかもしれません。その場合は、さらし布の上などでヨーグルトの水気を軽く切ると近くなります。また、サワークリームを混ぜてもいいでしょう。
トラピストチーズ(Trappista)について調べましたが、牛乳から作ったマイルドなセミハードチーズで、熱に溶けやすい、とありました。日本でしたら市販されているピザ用チーズがそれに近い気がします。確か日本のピザ用チーズって癖が無くてマイルドですよね?
材料に塩がありませんので、サラミとチーズの塩分で調整するのでしょう。トラピストチーズの塩辛さがどれくらいか分からないのですが、ピザ用チーズを使うときは少しサラミの量を少なくしてもいいかもしれませんね。
それにしても、5、6人分でこの量は多い!日本なら半分で4人分位かもー!ハンガリー人は沢山食べるのですね!
ミタ
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まだアップされていないとイシュトバーン先生が涙目になっていたとか。ごめんなさい。


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