こんにちは。
パプリカはビタミンが豊富でお肌にいいって、バーバラ寺岡さんが言っていました。
・・・と、何十年も前に読んだ記事を急に思い出しました。
当時はパプリカ?ハンガリー?ハプスブルグ家?と全く意味を成さない言葉の羅列だったのですが、まさかその後の人生において、それらの言葉が輝きだすとは思いもしませんでした。
まあ、大して深い関わりではないですが、一応ね。
さて、そんなパプリカたっぷりのお肌にいい(に違いない)お料理レシピがハンガリーから届きましたよ♪どうぞご覧くださいね!
【イシュトバーン君のハンガリアンキッチン】
第5回・Tejfölös Csirkepaprikás (テイフレシュ・チルケパプリカーシュ)サワークリーム風味のパプリカチキン
第5回・Tejfölös Csirkepaprikás (テイフレシュ・チルケパプリカーシュ)サワークリーム風味のパプリカチキン
■材料(5人分)

*骨付き鶏モモ肉(なければ骨ナシでかまいません)・・・5本
*玉ねぎ・・・小2個
*ニンニク・・・3片
*月桂樹の葉・・・3枚
*粉パプリカ・・・大さじ3
*塩、コショウ、サラダオイル・・・適宜
*サワークリーム・・・200g
*薄力粉・・・大さじ4
*水・・・200ccくらい
<手作りパスタ>
*薄力粉・・・500g
*全卵・・・4個
*水・・・300cc
*塩・・・小さじ1弱
みなさま、大変ながらくお待たせいたしました。
2月も後半になってやーーーーーっと料理再開です!
年明けから風邪をこじらせ、体調不良が続いたイシュトヴァーン先生と私。
どちらかが元気になれば、どちらかが「ごめん、また風邪引いちゃった・・・しくしく」との繰り返し。
なかなかお互いの健康リズムが合いませんでした。
しかーーし、やっとです!!
毎年思うことですが、春はこうして来るのですね。。。
数日前、いつものようにマイナス気温の早朝でありながらクロウタドリの鳴く声に気づきました。
「ああ、こんなに寒いのに唄っている。。。」
春の訪れを感じたその瞬間、心身に力がよみがえってきたと感じたのは私だけでしょうか?
いや、きっとイシュトヴァーン先生もだろうと、勝手に書いておきますね。
さて今日のメニューは、泣く子も黙るパプリカチキン(このフレーズ、何度使っても飽きないわ)。
日本で紹介されているハンガリー料理の中では、グヤーシュスープと並んでこれが最も有名ではないでしょうか。
これまでこちらへ旅行で来られた方からも、食べ易く美味しかったという声を多く聞きました。
サワークリームでクリーミーにすると、口当たりがより軽く、パプリカの風味と相まって、なんとも言えぬ喜び一杯な味になります。
また、私の知っているレシピではトマトや他に野菜を使って風味付けをする場合もありますが、先生はあくまでも「パプリカだけ」にこだわっておられます。
シンプルな材料ゆえ、パプリカの威力、魅力が最大に発揮されると言っても過言ではないでしょうね。
ちなみに今日の粉パプリカは先生がご実家から持ってこられた自家製です。
500g、お土産に頂きました。
えぇっ、すんごい量だねぇ?
と思われるかもしれませんが、気づくと「あっ ヤバっ!もうちょっとで無くなっちゃう」ってなことになってるんです、いつも。
ハンガリーに住むとは、そーゆーことです。
添えるパスタは乾燥ショートパスタでも構いませんが、“Nokedli(ノケドゥリ)”と呼ばれるこの手作りパスタは、ハンガリーのやさしい味の代表でもある、と私は思っています。鶏肉を煮込む間に作れますので、どうか是非試されてみて下さい!
■作り方

骨付きモモ肉は、真ん中の関節のところで二つに切り分けて、骨の横に切り込みを入れて塩を振るか、または先生のように指先で骨の横にも塩をこすりつけ、全体にも塩を軽く振って、しばらく置いておく。

玉ねぎ(みじん切り)、ニンニク(潰す)、粉パプリカをたっぷりのオイルでよく炒める。

そこへ切り分けた鶏肉を加え、両面に軽く火を通すようにする。

全体が隠れるくらいの水、月桂樹の葉も加えてフタをし、中火で煮込む。途中、塩・コショウで味を調えておく。

ノケドゥリの準備:材料をよーーーーーく混ぜ合わせる(ハンドミキサー可)。

沸騰したお湯で茹でる(注:詳しくは後述)
2~3分ほどで茹であがったノケドゥリはザルに上げて水切りをする。
この時に麺をベタつかせない方法として、さっと水で全体を洗い流しておくか、オイルやバターで和えておく。

鶏肉を煮込んで水分が減った鍋に1カップくらいの差し水をし、そこへ、サワークリームと水、薄力粉をよく溶きあわせたものを加える。

加えた直後はまだオイルが濃いオレンジで浮いた状態。
かき混ぜながらゆっくりと沸騰させ、しばらく様子を見ていると、だんだんとなめらなかクリーム状のソースになってくる。
そうなったら完成!

器具説明:ノケドゥリ用の穴あきスライサー(?)

最近のものは四角い枠をはめ込んで、そこへ生地を流し入れ、お湯を沸かす鍋に直接置いて、その上をスライドさせると、お湯の中へ生地がポトポトと落ちる仕組み。

開いた穴の大きさで茹で上がりのパスタの大きさが変わりますが、多少の違いは問題無いでしょう。
この器具の代用として、生地を少しゆるめに作り、スプーンの先でポトポトと落としてゆく、またはボールの端から少しずつ落としてゆく(その際は菜箸などで少しずつはじくように)など。これらは実際に私が試したことのある方法です。
どのような方法にせよ、一度に茹でることは難しいですから、2~3回に分けて茹でて下さい。
そしてこのノケドゥリには、バリエーションがあります!
フフフ、それは次回のお楽しみに♪
それにしても、イシュトヴァーン先生との台所仕事には、あまり無駄話が出てきませんねぇ。
楽しくおしゃべりはしているんですけども、ね。
なんかモノ足りない?
なんかエピソード忘れてない?
はーい、忘れていました。
先生の趣味。
なんと・・・
(続きは次回で)
*おしまい*
ノケドゥリは私が作ると、ものすごい失敗して、がっくりと台所の床に倒れ伏し泣き崩れる予感がするので、あえて挑戦はしませんが、勇気のある方はどうぞお試し下さい!それはともかく、パプリカチキンは本当に美味しいですよ。おまけに健康にいいなんて嬉しいですよね。


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みんな知っているかなあ・・・バーバラ寺岡。